Karune構想 - テキストウェブの再創造

**karune** (カルネ) は、テキストベースのウェブブラウザを現代の環境に再設計する試みである。
これは、LynxBrowserのように軽量で、MicroEditorの技術を取り入れている。
「読む」と「書く」を分断しないウェブ体験を目指している。

https://icon.kareha.org/kareha/karune.png

!!!! 構想の原点 !!!!

インターネットの黎明期、CGIスクリプトによるウェブアプリは、単純なテキストとHTTPで完結していた。
現在のウェブは、装飾と複雑化の結果として「読むこと」と「書くこと」の距離が広がっている。

karuneは、その距離を再び近づける。
ターミナル上でページを読み、同じ画面で記録することを可能にする。
ウェブを「読む」と「書く」が交わる空間として取り戻すことが目的である。

!!!! 名称と理念 !!!!

名前の karune は「かるねこ」の一部を取り出したもの。
Lynx (山猫) のように鋭くではなく、「軽やかに読む猫」という知性を象徴している。

!!!! 技術的方向性 !!!!

karune は、テキストエディタ micro のレンダリング基盤を受け継ぐ。
micro の renderer や view を再利用し、ページの表示とスクロールを高速かつ美しく実現する。
HTMLは GoQuery などでパースされ、整形されたプレーンテキストとして描画される。

また、フォーム入力時には micro の編集モードが下ペインに展開される。
上ペインでページ内容を参照しながら、下ペインで入力を行える構造だ。

{{{

┌───────────────────────────────┐
│ 上ペイン:ページ閲覧(karune-view) │
│---------------------------------------------│
│ テキスト本文 │
│---------------------------------------------│
│ 下ペイン:エディタ(karune-edit) │
│---------------------------------------------│
│ フォーム入力欄 │
└───────────────────────────────┘

}}}

これにより「読む」と「書く」が同一画面上で共存する。
Escで上ペインに戻り、Ctrl+Enterでフォーム内容を送信できるなど、自然な編集体験を目指す。

!!!! タブとペイン !!!!

karune は複数タブや分割ペインを備えた、モダンなテキスト環境になる予定である。
上ペインを複数のページに分割し、比較・参照しながら閲覧できる。
左右または上下にペインを開き、1つのページを編集・検証・比較することができる。

micro の SplitHorizontal() / SplitVertical() 機能を継承し、
「読む・比較する・書く」をターミナル上で完結させる。

!!!! HimeWikiとの親和性 !!!!

karune が広く使われるようになれば、HimeWiki のような「テキスト中心のウェブアプリ」が再び注目されるだろう。
CGI風の構造でありながら、[[UTF-8]]とAI補助を備えた新時代のテキストウェブである。

フォーム投稿やページ編集など、HimeWikiのPOST構造はkaruneに理想的に対応する。
ページを読みながら編集できるkaruneのUIは、HimeWikiの哲学「知を穏やかに調律する」にそのまま重なる。

!!!! 将来構想: karune対応CGI !!!!

将来的には、karune向けに最適化されたCGI風ウェブアプリ (仮称: KaruApp) が登場する可能性がある。

{{{

<karu-app>
<title>日報</title>
<form method="POST">
<textarea name="body"></textarea>
<input type="submit" value="保存">
</form>
</karu-app>

}}}

このようなアプリは、グラフィカルなブラウザでもkaruneなどのテキストベースのブラウザでも動作し、
karune上では自動的にエディタペインが展開される。

単一のHTMLが「人間が読むウェブ」と「人間が書くウェブ」の両方に対応する。
それが karune 構想の描く未来である。

!!!! まとめ !!!!

karune は、テキストウェブの復興運動である。
それは効率や思想の再発見を目指す。

* 読むことと書くことを一体化する
* CGI時代の単純さを現代的に蘇らせる
* テキストを通じて世界を再び認識する